イタリアから帰国後、日本の魚のすばらしさを再認識いたしました。しかしながら、私の知る限り日本で提供されるイタリア料理では、肉料理が中心というのが多い印象を受けます。
私はこの豊富で立派な海の幸をイタリア料理で表現し、広めていきたいと考えています。
私の料理のこだわりの基本は、主に２つです。
１つ目は『食材の選定』です。築地等の市場で自分の目で確かめ、その道のプロフェッショナルの方々に、どのような調理をすれば、食材の旨みや特性を最大限活かせるのか等のアドバイス等の支えがあってこそです。
２つ目は『食材の管理』です。魚は鮮度が落ちやすいものです。しかし、鮮度が良ければおいしい訳ではありません。何日間か寝かせて、魚の旨みがでる魚もたくさん存在します。ですから、魚の種類によって、寝かせる時間」管理方法を変え、いつどのようにして調理するかを常に意識しています。
日本は、イタリアよりも素晴らしい食材がたくさん存在します。その個性豊かな食材を知り、イタリア料理に反映させて、皆様に日本の素晴らしさを少しでもお伝えできる様に精進しております。